(1)
冬のまどろみ :
作詞/一ノ瀬孝徳 :
786_148
午前二時寝ぼけまなこをこすり
ひとつ震えて窓に手をかざす
ガラス越しの吐息熱っぽくて
寒空のドアを叩く
そっと縁側に足を差し出す
仕草は水の波紋のように
ふと空見上げる長いまつげは
王妃の杯のように
瞳閉じて 背を大気にかざして
まだ見たことない翼を晒してみたい
温もりに少し躊躇っても それでも
爪先だけは 当ても根拠もない希望へ
冬の帳が 感覚隠す前に
人の目に触れないように 触れないように
急いて すぐ足くじくより
少しずつ 歩幅は手のひら分
まだ待っていて 心からのお願い
目覚ましはまだ止めていて