(1)
ナマコ :
作詞/('A`)モヲトコ :
778_152
今日、友達ができた。
ナマコ、かわいくて思わずほおずりをした。
「おい、ナマコ!お前はペットだけど、
ぼくのいちばんの友達だからな!」
ぼくは次の日からナマコにえさをあげたり、
ナマコに絵本を読んであげたりした。
だけど、ナマコは少しだけ寂しそうな顔をしていた。
「おい、ナマコ、元気ないなぁ…。あっ、そうか!
よし待ってろよナマコ!今、首輪とロープ持ってくるからな!」
ぼくはナマコに首輪をつけて
ロープを引いて散歩をした。
ぼくとナマコは夕日の見える防波堤にそって
ふたりでゆっくり歩いていた。
「なぁ、ナマコ、家に帰ったら何をして遊ぼうか?
よし、コマをやろう!ぼくがコマを回すところ、
ちゃんと見ててくれよな!!」
ふと、ナマコの方へ目をやると、
ナマコは皮だけ残して
どこかへ消えていってしまっていた。
涙が止まらなかった。
ぼくとナマコは友達だった。
友達だった。