(1)
海をわたる :
作詞/カリバネム :
772_319
ふやけた紙コップいっぱいに 熱すぎた夏を閉じ込めた
とぼけた顔をして本当は 終わる日のことを見つめてた
鮮やかに 鮮やかに 銃声が聞こえた
僕たちは 背を向けて デタラメに歩いた
煙みたいな空の真下で
犯したいたずらは 初恋
子どもであった証みたいに 思い出した 胸の高鳴り
浴衣の模様を数えてたら 誰かに呼ばれた 遠くから
抜け道の在り処は知ってる いつだって瞼に描ける
あれからと これからは 逆さじゃないけれど
迷い込むことさえも 二度と出来はしない
金魚のように あんずのように
すぐに忘れられた稲妻
夢から覚めるその日を待って 埃にまみれてた自転車
南風が行き着く果て
今すぐ会いに行こう 行こう
煙みたいな空の真下で 犯したいたずらは 初恋
坂の途中で浮かび上がった 思い出した 君は初恋
あの日みたいに甘くないけど 君に教えてあげたいこと
海をわたって 君のところへ 僕を連れてく錆びた車輪