(1)
ある存外不明の僕と揮発しうる君。 :
作詞/726スレ55 :
726_55
冷凍するまでもない有り触れた感情が、死に物狂いの成果を見せる。
不透明な薬品、僕の肌を汚す、橙色のシミを付ける。
目も当てられない不完全な塊に、僕は約束通りに名前を付ける。
君が世界地図を拾ったなら、それは君のものなんだろう。
明るい日差しに取り込まれるように、僕はどうかしてしまうけれど。
不安がる日常を余所に、何処か躍る心を止めてくれたら。
大人になってしまう君に
仕方ないと――、声にならない
頬杖付くように笑っておくれ
絶対零度の君へ
目を覚ませば、夜は明けるけど、夜が明けても目を覚まさない。
僕はきっと、何かが足りない、足りない何かを探している。
明るい日差しに取り込まれるように、僕は同化してしまうけれど。
不幸だと呟いてみれば、意味のないざわめきが胸を殺す。
大人になってしまった君に
伝えたい言葉があった
生まれ変われるなら僕を
一番に壊してくれ
行方知れずの君に贈ろう
手を伸ばせば、世界は廻る
目を閉じてせがんでおくれ
絶対零度の君へ