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No.15624 ( 詞リスト )
(1) 夏、来にけらし作詞/無楽695_126<>695_127<>sk4_44
春の隣に立つ貴女とは
口が裂けても言えない日々を
手取り足取り 帯まで取って
事の限りを尽くすに至り

逆手からみに声をあげ 下がり藤にて声枯らし
深山本手に打ち震え これが好きよと笹舟本手
春過ぎて あの夏 来にけらし

秋の隣に座す貴女には
頬を染めてもきり無い日々を
上に下にと 重なり別れ
吐息あわせて事の終わり

零松葉に恥じらいて 君の重みの御所車
好いて巣篭もり汗交じり この身心も襷がけ
春過ぎて あの夏 来にけらし

声を漏らせば鶯の
谷渡りにて日も夜もすがら
薄い茂みの頃を乙女と
瓜が破れし貴女を泣いて

二人ひとつの宝船 のどの渇きに岩清水
反り観音の功徳にて 山の裾野に花を咲かせん

この世 志がらみ多くても 死して獅子舞 犯って御仕舞い
千鳥 千鳥の曲 ほととぎす いまや貴女は不如帰
春過ぎて また夏 来にけらし

かの夏 来にけらし