(1)
傍観者 :
作詞/あとおとえ :
669_384
昔から彼は死にたがりだった
煙草の灰で黒ずんだ夢をぶら下げ
今でも海岸線を歩きつづけている
触れられて無駄に入り込まれるのが
大層イヤで周りにはずっと吠えつづけ
腐った傷跡だけを必死で守ってる
ふられて海に飛び込んで本当に死ぬことはない
ふられて街に向かっては真面目に生きることもない
次第に目が死んでいく
その光景は滑稽よりも酷い有様
空想で描いた夢もすでに破片だけで
次第に声も死んでいく
その声なんて嫌悪よりもむしろ無音
空疎に描いた人の道は見るもたえず
昔から彼は死にたがりだった
はやく逝けばいいのに
(再掲時補足:再掲修正時の注→(度々申し訳ない))