赤とんぼデータベース

いつも同じ部屋の中　友達居ない僕だけど
恋人役のウッドベース　譜面立てはハリガネハンガー
幼い頃に憧れた　夜のライブとコンポーズ
幼い頃に決めた事　高みのやつら下から砕く

あれはいつの日だっただろう　宮沢賢治に出会った
掴んだまま生まれてきた　拳の中の僅かな希望
皆が笑顔で進むとき　僕は一人この石原で
枯れる事無い草を刈る　枯れる事無い草を刈る

皆が仲間と過ごすとき　僕は一人この部屋で
この悲しみをこの窮乏を　その全てを音にする
孤独こそが僕だと言って　間違いじゃないと言い聞かせ
振り向かないとそう決めた　戦い抜くとそう決めた

刺す日差しがやっと止み　部屋の温度も下がる頃
額の汗を拭ったら　recボタン押してみる
リズムを刻む左足　揺れる肩に漏れるメロディ
そして浮かぶ光と影の　掴めそうもない像