(1)
内密の手紙 :
作詞/あとおとえ :
664_676
社交界後の哀愁がしめつける
誰からも差し出されない手が並ぶ
笑わぬことは微小な拒否だと
確認を差し出しているチラつきが
孤独は快楽の寝床で
膝を抱えて座っていたけど
この頃 欲望の街路で
人に紛れてうつむき立ってる
朝に望んだ交わりは
切なく哀しいものでした
夜に拾った御手紙は
切なく愛しいものでした
そこには震えるような字で
「そろそろ孤独に負けそうです」
自ずと示した拒否の面
それすら他人の荷だと言った
僅かな温もりは自身の吐息で
豊富な冷塊は自身の心で
他人から貰ったものさえ何もなく
少し死にたくなったけど
あまりに情けない自分自身へ
涙に謝意を二つ乗せて
送り出すだけでした