(1)
S. t A. f ：
作詞/281 ：
649_45
カレンダーを捨てて少しの時間が過ぎました
眠りを包む陽はいつの日かの母を思い出させます
ラーメンをおかわりして会計が足りなくて
逃げ出す体はいう事を聞かず
潰れた手で土下座する僕には
店主の顔は見えないまま
声を上げ寝返りを打つ時
迫る地面に目を瞑り
崩れた顔はまるでストップモーション
歌え来いよと向けるマイクを
奪え壊せと呻くヘッズと
憧れ故に寄り添いあって
壊れては罵り合って
思い出す日が来るのなら
僕でも上手くやれるのだろうか
ビールに放り込んだ氷から溶ける音が消えました
夜の店が開いたのでしょうか 黒い鳥が飛んで行きます
止まったジェットコースターは休息を拒否します
フライドポテトの火が消され
ゲートの柵が閉じられると
背中のファスナーが下ります
5割引きの唐揚げを手に
ヒールの音が遠のいて行く時
もう誰も残りのガソリンを気にはしないのです