(1)
空蝉 :
作詞/無楽 :
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葉月残した 忘れ形見 暑さ過ぎるを
ツクヅクオシイと 哭いている
空蝉の 色をセピアと 諭すのは
遠くかすかな 御祭囃子
寄りて離れて 輪になる所
赤に黄色の夏が咲く
神事(かみごと)は 神妙に 卑猥に 夏の夜を統べる
秘め置きし心 さらけ出し 想い人に誘われて
来たる君の横顔は ああ なんて美しい
夕暮れ飾る 七日の命 肩を震わせ
カナしカナしと 哭いている
空蝉の 色をセピアと 諭すのは
夜空彩る 炸裂の音
うたかたよりも短い華に
水を注げる永遠に
神事(かみごと)は 喧騒に 静寂に 夏の夜をかえす
終わりある事 知りつつも 手を引かれ 気を惹かれ
最後引かれる 後ろ髪 ああ なんて悩ましい