(1)
ほたる、こい :
作詞/無楽 :
562_74
大人という歯車
ぶつかり散らす 午前二時の喧騒
逃げない 逃げれない つかの間の逃避
ため息抱き くゆらす
刹那の蛍 闇にそっと灯れば
あの日の あの場所へ 手を引いてくれる
昇る煙の儚さ 宿す思い出
吸えば胸焦がし 心壊すけど
やめることが出来ない
現 水苦く ほたる消えて 記憶 ただ甘く 引く後ろ髪
今だけは あの唄に帰ろう 香りたつ 夕暮れの中へ
うたかたの灰を落せば 戻る現実
口元に残る 残り香が諭す
陽炎に似た泣き声
こちら 水苦く 惑わされて 向こう ただ甘い 水のほとり
せせらぎの 音に舞い踊る ともしびを 唇にひとつ
いつかまた あの場所に帰ろう ほたるこい 夏の夜の夢へ