(1)
笑般若(わらいはんにゃ) :
作詞/無楽 :
527_35
闇の広場に囃子の音に
輪をつくる影の 中に舞う鬼
そそぐ灯りを赤とうつし
笠に隠した角のありかを
探す為にさぐる袂 声を漏らす人の形が
この心 引き裂いて笑う
頬の紅を 灯りのせいと 背をむける赤鬼
魔性と言うはかわいらしく もてあそぶ
紙風船 ふわり
月影に浮いたあぜ道ゆけば
髪の黒を背に 闇に溶ける鬼
夜風に騒ぐ木々が囃して
胸に隠した牙のありかを
あばく為にめくる裾 顔を伏せる人の形が
この心 踏みつけて遊ぶ
凛の横顔 月のせいと 手をつなぐ青鬼
淫らと言うはかわいらしく かざしてる
風車 からり
かざしては もてあそんで 突き放した君
好きといえば笑いながら 袖を振る
そんな鬼が ひとり
そんな鬼が ひとり