(1)
九相図 :
作詞/無楽 :
466_165
焼くな埋めるな 野にさらせ
痩せたあなたの 糧となろう
青く黒く 膨れて崩れ どこに捨てた面影を
袖にし人の数ほどに その目むさぼる 虫の音
人はいずれ骨となり また魅せるを望めず
ここにそこに 食い散らされ終わる
理解できず 今日か明日かと
泣いて叫べる愚かさよ
凛と咲くを 思わす顔が 変わり果てる不可思議は
あなた残した詠の中 見えて隠れて 色あせず
人はいつか骨となり また踊るを願えず
そこにここに まき散らされ終わる
悟りきれず 今日か明日かと
肩を震わす寂しさよ
解けてしみては 草木に華に えぐり裂かれて 獣の腹に
やさし美し 栄華の影は
燃えず朽ちて跡となり また芽吹くを叶えて
詠と音に 変え偲ばれ続く
いまに伝わる あなたの最後
こうも哀れと思いたい