(1)
夏祭 :
作詞/つなぐ :
397_407
夏バテ知らずの僕の秘訣は
真冬の様に冷たい君の眼差し
君の笑い声は風鈴の涼しさ
僕の言葉なんてセミの声の一つ
そばにいたい でも 突き放されたい
薄紙を破る 金魚でいて欲しい
そばにいたい でも 突き放されたい
君の手で弾む 水ヨーヨーになりたい
身体に響く大太鼓にうっかり
口からこぼれた胸の重い想い
祭りの夜の熱い風に吹き飛ばされた
綿菓子のように千切れ儚く舞い上がる
月明かりに浮かぶ浴衣の影
しなやかな線に胸が盆踊り
撥ね付ける瞳は夕立の激しさ
ずぶ濡れになって雷に打たれたい
そばにいたい でも 突き放されたい
素早く逃げる 金魚でいて欲しい
そばにいたい でも 突き放されたい
釣られては落ちる 水ヨーヨーになりたい
うなじに浮かぶ汗に張り付いた髪を
かき上げるように容易くあしらわれて
祭りの夜の熱い夢に打ち上げられた
花火のように大きく広がり消えてゆく